うちゅうリブ

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第2回「うちゅうリブ」実施報告 —男性はフェミニズムとどう向き合うべきか—

こんにちは、環です。

第2回うちゅうリブ「男性はフェミニズムとどう向き合うべきか」を2018/4/28(土)の17:30〜19:50(当初の予定から20分延長)に、新宿の大久保地域センターで実施しました(参加者15名)。

まず結果から言うと、今回は「男性はフェミニズムとどう向き合うべきか」というテーマにダイレクトに対応するような話はしませんでした。

事前の告知記事PRキャスを見ていただければ分かるように、私は当初このテーマで、フェミニズムに親和性を感じる男性が、フェミニズムと関わる中で「男」という属性をもって加害者サイドとみなされるような問題にどう向き合うべきか、またフェミニズムにおける男性の当事者性とは何か、というような話をするつもりでいました。

しかし自己紹介の段階でそういったことに関心をもって会に来られた方が私以外に2人程度しかいないことが分かり、急遽方針転換して、「フェミニズム」のイメージとゆるく関連して、社会生活や人間関係におけるジェンダー規範やそこからの解放について語り合う場というような雰囲気で会を進行することになりました。会の雰囲気としては、第1回うちゅうリブ「友達にも、家族にも、なかなか言えないしんどさ」の続きのような感じでした。

実際に会で話された内容は色々とあったのですが、盛り上がった話題の1つを例に今回の会の雰囲気をお伝えできればと思います。

会の中で、「男は集団の中で男同士の序列をランキング化して競い合っている」というような話が出ました。自分が所属する社会集団の中で男同士の上下関係を直感的に把握し、他の男に一目置かれる男になりたいと思うというような話です。うちゅうリブは男性限定の会ではないので、この話が出たときに「男性ってそんな感じなんですね」と、不思議な男性心理を学んだという感じの反応がまずあり、分かる分かると盛り上がる男性の反応がある一方で、全然共感できないという様子できょとんとしている方も複数いたりする。更に詳しく話を聞くと、「そういう感じがあることは何となく分かるけれど、自分はそういうことを重視していない」というスタンスの方もいらっしゃる感じでした。反応がバラバラな訳ですね。

会の中で、男女の関係性の話をする前に、まず同性内での多様性に目を向けた方が良いのではと提言された方がいました。また、一通り話した後の感想として、男性同士でも感じ方が全然違うことに驚いた、と話された方もいました。

会を通して「男性はフェミニズムとどう向き合うべきか」というテーマは機能せず、15名と参加者も多かった中で、今回のうちゅうリブの結論はこうだと言えるようなことはまとまらなかったのですが、こういった場で、ジェンダー規範について「個」の語りが生き生きと出てくる背景にはフェミニズムの成し遂げて来たものが間違いなくあるだろうと感じました。殊更に「フェミニズムとどう向き合うべきか」などと言わずとも、フェミニズム的な思考が当たり前に出てくるような土壌は既に出来上がっているのかも知れません。