うちゅうリブ

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第13回「うちゅうリブ」告知 — 森岡正博『感じない男』読書会 —

こんにちは、久真八志です。うちゅうリブ13回目のご案内です。

第13回「うちゅうリブ」開催内容

テーマ

森岡正博『感じない男』読書会

哲学者の森岡正博さんの著書『感じない男』は、男の性、とりわけ性的欲望について森岡さんが自身の内面を掘り下げ探究していく本です。その道筋を追っていくことで、読者(とりわけ男性読者)に対して自分はどうなのか?という問いかけを与えてくれる本でもあります。  
今回は「感じない男」を課題図書とし、参加者の感じたことをざっくばらんに話していこうと思います。

課題図書

森岡正博『感じない男』(ちくま文庫

現在は新装版が発売されているようです。Amazonなどでも購入できます。
本をご一読の上、できればご持参ください(購入は必須ではありません)

決定版 感じない男 (ちくま文庫)

決定版 感じない男 (ちくま文庫)

 

日時

2019/06/22(土) 19:45〜21:45(途中参加、退出可)

会場

大久保地域センター3階会議室C(東京都新宿区)

定員

12名(主催者2名を含む先着順)

会費

100円(会場費)

参加申し込み

Twitterで共同主催者の久真八志@okirakunakumaまたは環@fuyu77アカウントにご連絡ください(DMでもリプライでも可)。

Twitterアカウントをお持ちでない方は、メールアドレスuchulib@gmail.comまでご連絡ください。

テーマ設定の背景

 冒頭でも触れましたが、この本は一人の男の内面の告白のようにも読めます。主語は徹底して「私」であり、あくまで森岡さんが自身の体験を通してなぜ自分の性欲は形成されたのか、自分の性欲はどのようなものなのかを突き詰めていきます。
 しかしその手際の明晰さは、単なる一人の男性の枠を超えて、「男の性欲とは何か?」という一般的な問いや、各々の読者の「自分の性欲はどうなのか?」という問いを誘発します。
 一方で本書は一般向けにごく読みやすい文章で書かれており、メンズリブで扱うにふさわしい本だと前から思っていました。

 実は私自身、この本を初めて読んだときに大きな感銘を受けました。自分の性欲というものがよくわからない一方で、よくわからないものに自分の行動が支配されている恐怖や気持ち悪さをずっと感じていた頃にこの本に出会いました。

  • ミニスカさえあれば生身の女はいらない
  • 「男の不感症」に目を背ける男たち
  • 「溜まってくる」感覚はどこから来るのか
  • 間違って「男の体」になったという思い
  • 「自分の体は汚い」という感覚の由来

目に付いた小見出しを拾ってみましたが、どれも私自身のこととして知りたい、気になるトピックばかりです。
 『感じない男』の筋道立ててなされてた探究は、それを参照することで、森岡さんと自分との違いを語ることを可能にします。それによって自分の性欲についても理解を深めることができたと思っています。 

 うちゅうリブで読書会を行った『現代思想』の男性学特集でも、三本ほどの記事が『感じない男』に言及していました。2005年の発売から今に至っても影響力があることがうかがえます。 

uchu-lib.hatenablog.com