うちゅうリブ

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第16回「うちゅうリブ」実施報告 —下着、こだわってますか?―

共同主催の久真八志です。
第16回うちゅうリブの実施報告です。

実施概要

当日の進行

参考資料男性の心理と下着に関する意識調査:概要(pdf)の内容を紹介し、参加者が感じたことをフリートークしました。
まず男性参加者(4人、20代~30代)に下着の着用遍歴を訊いた結果、共通して以下のルートをたどっていることがわかりました。
ブリーフのみ着用期(年少)※親に与えられたものを着用
↓①
トランクス着用期(中学生前後)
↓②
ボクサーパンツ着用(成人後~現在)※一部トランクス併用あり
 
参考資料でも若年層のボクサーパンツ着用率が上昇傾向にあること、またブリーフに関しては着用中止率が高いとの結果が示されていました。今回の参加者は多数派の傾向に当てはまってる人が多かったようです。

①のきっかけは受動的

①の変化の理由を参加者に聞いていったところ、これも共通で「男子たちの間でブリーフを履いているのをバカにする風潮がいつの間にかできていた、恥ずかしい空気があった」とのこと。
参考資料でもブリーフの着用中止の理由として「恥ずかしい」はトップですが、その原因までは踏み込んでいません。
もしかすると、「ブリーフ着用」が思春期の男子の集団で恥ずかしいものと認識され、ときにスティグマとして機能していたことは、多くの男子の共通経験なのかもしれません。気になった筆者があとでTwitterアンケートを取ったところ、4人に3人の男性が同様の経験をしているという結果でした。
 
 
 
なぜブリーフが恥ずかしいものとされたのか?については、様々な意見が上がりました。
おおむね合意したところでは、結局あれは思春期の男子集団によくみられるマウンティングのネタの一つで、ブリーフの特性に基づいたものではなかったのではないか、ということでした。例えば陰毛なども生えはじめたところをいじられるなど、目立っていること・変わっていることを見つけてバカにしてくる男子が一人ぐらいはいる。そんな人間が現れると、集団もそれに同調してしまう。それが同調圧力となって場を支配してしまい、ブリーフの着用をやめる。体育の着替えがあるので下着を隠すのは難しいことも目を付けられやすい一因でしょう。
ちなみにブリーフへの羞恥を象徴するエピソードとして、ブリーフの上にトランクスを履いて偽装する「ブリトラ」という習慣が一部男子であったとの報告もありました。
ブリーフ自体にさして劣った点があるわけではないので、そこにクリティカルな根拠を求めることはできないと筆者も思いました。
 
なお、女性参加者からは、自分は下着のチョイスでそこまで同調圧力を感じることはなかったとの声がありました。

トランクスに変化した理由として、参加者の思春期の年代では、ボクサーパンツがあまり売っていなかったため他の選択肢がなかったとのことでした。

 ②の変化は主体的

これも参加者共通で、あるときボクサーパンツの存在を知り、履いてみたら履き心地がよかったから変更したというものが多かったです。①のような同調圧力を受けての変更とは対照的でした。
一部、トランクスと併用しているという参加者もおり、②の変化は自分に合わせた自由な選択であることが感じられます。

その他のトピック

今回の参加者の中では下着にこだわっているのは筆者ぐらいだったので、こだわりのポイントといった点での話はそこまで多くありませんでした。価格帯によってフィット感や体型の保持能力に差があるという話をさせてもらいました。とはいえこだわらないという参加者でも履き心地は重視していることが確認できました。
男性が下着の見た目を気にする例としては、腰パンファッションの見せパン文化、ゲイコミュニティの一部にみられるパンツの贈答文化、幼児期のキャラクターものブリーフへのこだわりなどが挙げられました。