うちゅうリブ

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第5回「うちゅうリブ」告知 —平山亮『介護する息子たち』読書会—

こんにちは、環です。共同主催のうちゅうじんさんが体調不良ということで、第5回うちゅうリブは私が単独で読書会イベントを企画することになりました。

第5回「うちゅうリブ」開催内容

テーマ

平山亮『介護する息子たち』読書会

課題図書

介護する息子たち: 男性性の死角とケアのジェンダー分析

介護する息子たち: 男性性の死角とケアのジェンダー分析

 

終章「息子介護研究が照らし出すもの —男性学は何を見落としてきたのか」を扱います。本書を通読して参加していただくのが望ましいですが、お忙しい方は終章だけでも読了してご参加ください。

日時

2018/9/29(土) 17:30〜19:30(途中参加、退出可)

会場

大久保地域センター3階会議室B(東京都新宿区)

定員

10名(主催者1名を含む先着順)

会費

200円(会場費、レジュメ印刷費)

参加申し込み

お蔭様で今回は定員埋まりました。今回は参加できなかった方も、次回以降のご参加をお待ちしています!

Twitterで環@fuyu77に連絡してください(DMでもリプライでも可)。

Twitterアカウントをお持ちでない方は、メールアドレスuchulib@gmail.comまでご連絡ください。

課題図書設定の背景

男性学における新しい視座を切り拓いたとして話題の本です。うちゅうリブ参加者の間でも、既にこの本に目を通した方が私を含めて4名おり、興味深い本ということで見解が一致しています。

私もまだざっと目を通しただけなので正確な理解になっているかは怪しいですが、本書における重要な問題提起は、これまでの男性学は「夫としての男性」や、「父としての男性」には関心を払ってきたが、老いた母を介護する「息子としての男性」には関心を払って来なかった。このことは「男性性=自立・自律」という誤った理解に基づくものであり、女性に様々なケアを依存することによって成り立っている男性のあり方を「なかったこと」にすることによって成り立っているものだと指摘した部分にあると思います。

これまであまり注目されて来なかった「依存」や「ケア」の観点で、男性性を分析したことに本書の重大な意義がある一方で、終章の既存の男性学批判は手厳し過ぎるのでは、という意見も上がっています。

今回の読書会では、本書のまとめと既存の男性学への痛烈な批判が展開される終章を取り上げ、今後のメンズリブ男性学のゆくえを探る手がかりにしたいと思います。

本書の議論に賛同する方、疑問を抱く方、また、よく分からないけれどちょっと気になるという方も広く参加していただければと思います。興味を持たれた方はお気軽にお声かけください。