うちゅうリブ

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第4回「うちゅうリブ」実施報告 —苦しみのない働き方はどのように実現されるか—

こんにちは、環です。第4回「うちゅうリブ」の実施内容を報告します。

実施概要

結論

仕事の苦しみの最も大きな部分は人間関係(職場に特定のハラッサーがいること)から生じる。経営者や上司など、立場が上のハラッサーにハラスメントをやめさせることは多くの場合困難であり、苦しみから脱するには、「職場ガチャ」を引き直すこと(転職すること)が最も確実かつ早い方法となる。職場ガチャの引き直しをより容易に行えるような社会の実現が望ましい。

結論の背景

これまではほぼ結論らしきものが出なかったうちゅうリブですが、今回は話してゆく中で一つの結論らしきものが出ました(もちろん参加者のすべてにあてはまるものではなく、傾向としてこういうことが言えそうだという程度の話ですが)。

結論にいたる話の流れとして、まず、仕事をする上で苦しいことには、最近話題の長時間労働などもある訳ですが、長時間労働だけならそこまで決定的な苦しみにはならない、やはり最も苦しいのは人間関係・コミュニケーションに関わる部分だという話が出ました。そしてその人間関係の問題については、個人の改善努力ではどうにもならないケースが多いというのも、参加者の中で一致した感触として出て来ました。

そうなると、苦しみを脱するには転職するしかない訳です。「(職場)ガチャ」という言葉が会の中で多く使われましたが、これは入ってみるまで会社の労働環境の実態がよく分からない就職(転職)活動の様子を形容するネットスラングです。

昔と比べると、転職する若者が多くなり、転職しにくいメンバーシップ型(大企業の「総合職」のような働き方)ではなく、ジョブ型(専門スキルを生かした働き方)の働き方が注目されるなど、世の中の趨勢は既に今回の結論に沿う方向に動いています。こういった時流に乗るかたちで、やり直しの効く働き方を考えていくことが大事なのではないでしょうか。

この結論では解決しない問題

ただ、今回の会で出た話の範囲でも、この結論では解決しない問題も残ります。

「職場ガチャで当たりを引けば苦しみがなくなる」というのはつまり、理想の職場環境で働ければ苦しみがないことを前提としています。しかし会では、そもそも「働くこと」そのものに対する違和感が大きく、それは職場環境の問題ではないという話が出ました。

また、現実的に様々な条件を考慮して、そもそも職場ガチャを引き直すことが実質的に不可能だと捉えている方もいました。そういった方にはこの結論は役に立ちません。

そもそもの問題として、「苦しみ」にフォーカスしたこのテーマはどうなんだ、苦しみではない方向で仕事についてもっと考えてみたいという意見もありました。

テーマ設定の裏話

そもそもこのテーマは、私自身が転職先内定後・初出勤前というタイミングで決めたものであり、最初から次の職場も苦しくなるぞと決めつけて、皆さんの知恵を集めて何とか苦しみから脱したいという切実な動機で設定したものです。ところが、実際に働き始めたら思いのほか今度の職場では気分良く働けています。そのような背景があるので、私個人の感触としても、今回のうちゅうリブの達した結論は正しいように思えるのです。

キャスでの感想戦

安田鋲太郎さんがうちゅうリブ共同主催のうちゅうじんとツイキャスで今回のうちゅうリブの感想会を開いてくれました(安田さんは遠方のため当日は不参加)。